ジョセフ・ヒューベルタス・ピラティス。
「ピラティスが人の名前である」ことは、徐々に世間に浸透してきたように思います。
ドイツ生まれで、1920年代後半にニューヨークにスタジオをオープンした実在の人物。

ジョセフ・ピラティスは、1883年生まれてから1967年に亡くなっていますが、亡くなる2年前の写真を見ても、かなり筋骨隆々としているのが分かります。
普段は、「ジョー」と呼ばれることが多かったようですが、「ジョー」と呼ばれる元となっている「ジョセフ」はミドルネーム。
実は「ヒューベルタス」がファーストネームだったりします。
そのため、本来は「ヒューベルタス・ジョセフ・ピラティス」が正しい名前の並びですが、世界的にも「Joseph H. Pilates」や「Joseph Hubertus Pilates」となっています。
ヒューベルタス(Hubertus)は、古いドイツ語で、明るい心・精神という意味。
HubertusのHugは「mind」「heart」という意味。
HubertusのBerhtは「bright」「shining」という意味。
「ヒューベルタス」は英語読み、ドイツ語読みだと「フーベルトゥス」「フーバータス」と聞こえますが、こちらは7世紀から8世紀に実在した、狩人や金属職人の守護聖人である「Saint Hubertus」にちなんで名付けられたと考えられています。

古いドイツ語での意味は、「明るい精神・心」ですが、ヒューベルタスの父である「ハインリッヒ・フリードリッヒ・ピラティス」が金属職人として仕事をしていたことで、「ヒューベルタス」と名付けたのかもしれません。
なお、お父様は金属職人かつ体操選手だったとのことで、後にマシン開発と運動メソッドの開発をしたジョーにも多大な影響を与えたことが予想されます。
また、母親の名前はアンナです。
と、だいぶマニアックな記事とはなりましたが、このような先人の発明があって、私たちがいます。
実際のセッションでは、目の前の会員様のために最新の知識や経験を活かしていきますが、ピラティスインストラクターとしては、「源流の学び」も大切にすることで、より深みのあるセッションができると思っています。
ピラティススタジオBB